非常に厳しい、全く通らない、という人がいる一方で、最近ではなんと2時間で一発合格したという報告などもあり、ますます混沌とした状況のGoogleアドセンス審査。
私も今日審査を通過できましたので、状況をレポートしたいと思います。
なお、申請に用いたサイトは今まさにあなたがご覧の、このサイトです。
アドセンスの申し込みにあたっては特に審査用ブログを作るなどはせず、長期戦覚悟で本命サイトのみを更新しつづけ、ブログ記事が22記事という状況で挑んだ結果、申し込みから約10時間後に承認のメールが届きました。
目 次
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承認に至るまでの経緯
まずここに至るまでの経緯を、時系列に沿って記します。
2013年9~10月 独自ドメイン取得、WordPressでサイト構築
恐らく最初から目的意識と情熱を持ってサイトを作っておられるこの記事をお読みの皆さんとは全く違い、このサイトは大変特殊な経緯を辿っていて、もともと会社サイトとして『置いておくだけ』のつもりで作ったものでした。
収益化はおろか、まともなアクセスすら期待せずに作ったため、WordPressを使ってはいましたがいわばお試しの、実験的なサイトだったのです。
その後は少しブログ記事や近況報告などを書き込んだりしたものの、最近までの約3年半もの間、ほぼ完全に開店休業状態でした。
ブログなども短い上に自己満足的な内容が多く、そのままGoogle先生に見てもらったら『コンテンツに中身のない低品質なサイト』とバッサリ切り捨てられていたことでしょう。(汗)
固定ページ数7、ブログ記事数10程度、新着情報約15
▶ アクセス数:
たまたまニッチキーワードで検索1位をとっているノウハウ記事が1つあったため、一日20~40PV(ページビュー)くらいを安定的に維持していました。3年半の間、平均約500~800PV/月です。
※ ただしこの期間ずっとGoogleアナリティクストラッキングコードを二重に設置してあったため、恐らく6掛け~7掛け程度が正しい数値と思われます。
2017年5月10日頃 サイトの仕様を見直し、一部ページを作り直す
長い長い放置期間を経て、やはりこのサイトを資産としてしっかり育てていくべきだと考えるようになり、再生を決意。
中途半端なままになっていた制作事例ページをリニューアルし、1ページにシンプルにまとめ、ひとまず完成した形に見えるように体裁を整えました。
サイト紹介、会社紹介ページなども、文章や体裁を大幅変更。
2017年5月25日頃から サイトのてこ入れを本格的に開始
その後少ししてサイトを本格的に稼働させはじめ、大々的に手を入れていきます。
- サーバー移転(さくらインターネット→エックスサーバー)
http://www.xserver.ne.jp/ - 全ページhttps化
- 仕様やデザイン、プラグインの見直し
- ブログ記事連日追加
- プライバシーポリシー内容改訂
などなど。
この時期やったことは、こちらの記事↓に詳しく書いています。
2017年6月14日 0時40分 アドセンス審査申し込み
当初決めていた目標(ブログ記事を、カテゴリー1つにつき3つずつになるまで増やす)を一応クリアしたところで、審査を申し込んでみました。
記事数はそれほど多くないものの、昔の自己満足記事は消して入れ替えていましたし、一つ一つがそれなりのボリューム(1記事あたり2000~4000文字程度)なので、コンテンツ不足で落とされそうな予感はありませんでした。
固定ページ数10、ブログ記事数22、新着情報18。
▶ アクセス数:
以前と特に変化無し。一日約20~40PV程度。
2017年6月14日 10時55分 審査承認通知のメールが届く
苦労している方には怒られてしまいそうですが、私個人的には通知が来るまでの時間も、結果も、だいたい予想した通りでした。
世に出ている情報を充分調べあげた上で対策を施していたので、Googleの立場に立っていろいろ考えてみても落ちそうな要素が思い当たりませんでしたし、最近は二段階の審査も行われていないようで、Googleからのお知らせにも『通常は約1日足らずで完了』するものと書かれていますしね。
・・・・・
一つだけ引っかかりそうだった要素は、申し込みの時にサブドメイン不可とされたことです。
無料ブログなどを排除するための措置なのでしょうが、ウチの場合(サイトのアドレスをご覧になればお分かりのように)独自ドメインでありながらそのサブドメインをメインに使っているという変則的なパターンなので、もしかしてダメなのかな?とちょっと戸惑いました。
ただ、普段からルートドメインにはコンテンツが無く、このサイトと、別の創作サイトの入り口のためのページが一枚置いてあるだけなので、
- 一時的にルートドメインを潰して、ルートにアクセスすると全てこのサブドメインのサイトにリダイレクトされるように設定しておく
- その上で、ルートドメインで申し込む
…という非常手段をとったところ、無事にパス。
一旦パスしてしまえばサブドメインも登録できるので、ルートドメインの強制リダイレクトを解除し、サブドメインを入れたサイト名をアドセンスに追加登録して、無事にすべて解決しました。
にしても、過去には一次審査とか二次審査とか苦労していた記事をたくさん見かけたものですが、今は本当に速くなっているんですね。
何か、効率的な審査方法が確立されたんでしょうかね?
Googleとしてもおかしなページに広告を貼ってもらいたくはないでしょうから、別に甘くなっているというわけではないと思うのですが…
何にせよ、思い通りに事が進んでほっとしました。
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個人的に感じた、スムーズな審査通過を決定づけた3要素
1.一目見ただけで、どんなサイトか分かる
トピックが雑多でサイトの階層構造をはっきりさせるのも難しいブログ形式でなく、トップページにアクセスすれば取り敢えず『クリエイティブ(デザイン)系のコーポレートサイト』であることが一見して分かる体裁で、複数の固定ページを割いて会社(サイトのオーナー)の自己紹介を行い、サイトマップやパンくずリストなども使ってページの序列を分かりやすく示してあったのが、審査が早かった理由だと思います。
まあデザイン系にしては垢抜けないサイトですが、そこは審査にはあまり関係なかったかと。(笑)
ブログについてもジャンルやカテゴリー分けがハッキリしており、記事数が必要以上に多くなかったのは、むしろ良い方向に働いたかも知れません。
2.『きちんと』更新している
内容のレベルや是非はともかく、取り敢えずここ半月ほどの間全力でオリジナルコンテンツ(ブログ記事)を追加し続けたのが、やはり勝敗を分けた最大のポイントだった気がします。
言うまでもないですがGoogleの定めている禁止コンテンツにあたりそうな記事は一切なく、会社(クリエイティブ系)で行っている仕事で使うノウハウなど、かなり専門的(?)な内容です。
再生計画発動後に追加した記事は全部で15記事、文字数は1記事につき2000~4000文字と、比較的長め。
別に無理して長く書こうとしているわけではなく、内容を分かりやすくきちんと書こうとすると、自然にこうなる感じです。
ちなみにこれ、私の昔からの性格です。
普通は日を追う毎に飽きて短くなっていくものなのでしょうが、私の場合は逆にやればやるほど入り込んでいって、作るものの密度が上がったり、長くなっていったりしてしまうのです。^^;
ブログの記事内の画像は、読みやすく、伝わりやすくするためにかなりたくさん貼っています。
写真はその多くがフリー写真サイト『写真AC』から拝借したもので、ノウハウ系の記事に使用している画像などは自分でキャプチャ&加工しています。
画像の有無や量は、はっきり言って今のアドセンス審査に全く関係ないような感じですね。
また、AmazonアソシエイトなどGoogleアドセンス以外の広告もわずかですが記事内容に絡めて貼ってありました。
が、それも審査には影響なしでした。
広告も、不自然にベタベタ貼っていなければ多分問題ないのでしょう。
3.身元&連絡手段を十二分に明らかにしている
もともと法人のコーポレートサイトとして立ち上げており、開設当初からお問い合わせメールフォームやプライバシーポリシーを完備していたのはもちろん、所在地や連絡先(電話番号)、その上社長の本名まで明らかにしてあったのは、相当有利に働いたものと思われます。
社名でググれば法人番号を公開している第三者のサイトがあったりして、ちゃんと実在している会社である証拠がいくつも出てきますしね。
あと、Googleアナリティクスやサーチコンソール(ウェブマスターツール)をサイト立ち上げ当初(約3年半前)から使っていて、Googleから見れば一応『以前からお付き合いのあるサイト』というポジションだったのも、案外良かったのかも知れません。
それと最近Googleマイビジネスにも登録したんですけど、これはあまり関係ないかな?
逆に、審査を通過できない原因として考えられること
審査を通らない場合、その理由として考えられるのは
- ガイドラインに抵触している、問題のあるコンテンツを含んでいる
- 一定以上の質のコンテンツが足りていない、更新が充分でない
- 身元開示が不充分
- Googleの望む形のプライバシーポリシーが表示されていない
- そもそも、アドセンスから提供されるコードが正しく設置されていない
恐らく、こんなところでしょうか。
承認が下りなくて苦労されている方は、これらを一つ一つ丁寧にチェックしていくと良いのではと思います。
特にブログで申し込みしている人は、サイト構成を明確にしたりプロフィールをしっかり表示するなどして『胡散臭く感じられない工夫』をすることがかなり大事なんじゃないか、と私的には思いました。
コンテンツの量は、最近は特にそんなに厳しい条件ではない感じがします。
それより大切なのはコンテンツの『質』と、更新の頻度じゃないでしょうか。
また、意外なところでアドセンスのコードがちゃんと設置されていないパターン。
これ、実は多いんじゃないかと思いますよ。
私も危うく、間違ったところに設置しそうになりましたし。
いつまで経ってもGoogleから連絡が来ないような方は、もう一度チェックしてみてください。
あと、一回はねられたら2週間経ってからでなければ再申請は受け付けてもらえないらしいです。
それまでの期間中は申請しても機械的に弾かれるらしいので、そこも注意です。
・・・・・
以上、2017年6月のGoogleアドセンス審査通過例レポートでした。